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2025/05/31 13:34
皆さま、こんにちは。
今回はリード楽器奏者に必須⁈といっても過言では無いと思えるアイテムのご紹介です。既にご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、商品名は「♭ふらっ砥(と)」という名のリード専用砥石(リードコンデショナー)です。これが驚くほどの優れもので、試した方のほぼ全員が効果を実感されています。当社(店舗)でもワークショップ開催以来、店舗や学校で試していただく度に「おっ!、えっ⁈、うわ!」とダメなリードが使えるようになった時の反応を見ると嬉しくなってリード楽器奏者の方をみかけるとツイツイおすすめしたくなる商品の一つです。
リード楽器奏者の皆さまにとって、ベストコンディションのリードを維持する苦労は共通の悩みですよね。また、リードも値上げでコストもバカにならない状況でアタリ・ハズレで無駄なリードも出したくない方が大半だと思います。「♭ふらっ砥」があれば、諦めていたリード、待機していたリードを使えるリードにすることができます。
シングルリード楽器奏者の中では、今でもリードを紙ヤスリやガラス板に紙ヤスリを貼って削っている方もいらっしゃるかと思います。ただ、紙ヤスリの場合、何度も削っていくうちに目詰まりや粗さが変わってきて均一に削るのが難しく安定しないというお話を耳にします。その点では「♭ふらっ砥」は砥石なんで水洗いもOK、粗さも変化無し、均一で平らな表面と硬さで半永久的に使え、初心者でも簡単に使えるメリットは大きいと思います。(ただし、落として割れたり欠けたりすることはありますのでご注意ください)
ダブルリードを自作する方は、リード調整で先端のカットや削り直し、ワイヤーの巻き直しなど経験で対応はできるかと思いますが、自作しない方にとってはとてもハードルが高い。しかし、リードの調子が悪くなったとき先端を整えるだけで復活することがあります。「♭ふらっ砥/スティック」はそんな時に誰でも簡単に使えるように工夫されたアイテムなんです。
使い方も簡単(角タイプ)
リード裏面(平らな方)を「♭ふらっ砥」に乗せて、軽く押さえながらスライドさせるだけ。最初の目安は2~3回程スライドさせてから試奏してリードの調子を確認してください。そのあとは、慎重に1回ずつスライド→確認→スライド→確認とすると失敗は少ないと思います。
使い方も簡単(スティックタイプ)
リード先端に向けて右・中・左と同じように「♭ふらっ砥」をスライドさせるだけ。最初の目安は右・中・左と2~3回づつ同じように両面スライドさせてから試奏してリードの調子を確認してください。そのあとは、慎重に各作業を1回ずつにしてスライド→確認→スライド→確認とすると失敗は少ないと思います。
原理的に「♭ふらっ砥」は、リードの表面を削り荒れたケーン(葦)繊維を均一に滑らかに整えることでリードの調子を良くするものです。これを踏まえて何度も何度もスライドさせるとリードは薄くなり駄目になります。また、もともと薄くてダメなリードは「♭ふらっ砥」を使っても良くなることは期待できませんので予めご理解くださいね。
粒度の違いについて(Brillante/Moderato)
皆さまが気になるところは、どのくらい削れるのか?粒度の違いがどの程度なのかだと思います。
Brillante(細かい粒度)の方は、表面の手触りとしてはツルツルしていてかなり細かい印象です。実際にリードをスライドさせて出る削りカスを見ても化粧品のファンデーションのようなきめ細かい粉で、数回のスライドで削りすぎる心配はないかと思います。
Moderato(少し粗い粒度)の方は、若干Brillanteより粗い程度の印象で、こちらでも数回のスライドで削りすぎる心配はないかと思います。
どちらが良いということではありませんが、最初に購入するとすれば、Brillante(細かい粒度)で、もう少し削れたほうが良いという場合に、Moderato(少し粗い粒度)を追加するのが良いかもしれませんね。